プチフローラ

東京も雪　

お客さんが来ませ～ん。　

こんな寒い日に恐縮ですが、もっと寒くなるお話を。

３日くらい前でしたが、母親がいる店に

初老のちょっとずんぐりして黒ぶちめがねの男がやってきて、

９８０円のサイネリヤの鉢を急いでこの祝儀袋　

　を一緒に入れてラッピングしてくれと頼まれたそうです。

母親は昔の花屋なのでラッピングはちょっと

苦手

そのうち「タクシー代

　払いたいけど細かいの

が無く、待たせていて

財布

はあいにくタクシーの中なので、先に釣銭の９０２０円を渡してくれないか」

と、言われたそうです。

母親はラッピングで頭がてんぱって

ましたから、

「えっ」と耳が聞こえないふりをしたそうです。

すると、黒いコートを着た男は「すぐ戻ってくるし、ほら、これが担保」

と言って、祝儀袋

を指さしたそうです。

母親もラッピングしている手元を　じーっと

　見ていられるよりいいや

と思い　おつりを先に渡してしまったそうです。

男は「ちょっと待っててね」と言って

出て行ったそうです。

母親も落ち着いてラッピングしたそうです。

さて、出来あがって紙袋にサイネリヤを入れて準備万端

整いました～。

いつでもどうぞと５分ほど待って

あれっ、　　　ん～　　　

　　　

　やられたーっ。

気が付いた時には後の祭り

案の定　担保の祝儀袋

の中身は

新聞紙

がっくりです。　

　

そんな話を市場仲間の花屋さんにしてみると

手口はちょっとずつ違っても皆さん被害に１度は遭っていました。

花屋さんが、いつも接しているお客様は

心に余裕　

　とか、優しい

気持ちの方が基本で

そういう人でないとお花はなかなか買えませんよね。

だから花屋さんは人を信じやすく、騙されやすいのかも

しかし、いい大人が祝儀袋に新聞紙を仕込んで

９０００円の為に人を騙して生きていくなんてね。

さびしく、心が寒くなる。　

皆さん「釣銭を先に」　

　と言われたら

　御注意ください。

 

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